朝、会社に行くとトレーラーヘッドだけが来客用駐車場に、申し訳なさそうに止まっていた。その近くに運転手らしき人が構内への道路を見ていた。
僕はその近くに車を止め、いつも更衣室によるのだが、話しかけてみた。すると、うちの工場への上がり口が凍っていてちょっと帰りが怖いのでどうしようか迷っているという。表面にうっすら作られて圧雪層は国道からうちの工場への道路だけであと、一時間したら解けてると思うので、時間に余裕があるならばまった方がよいと思いますといった。
そうだなぁと待つよという。ちょっと年配で、背は低めの白髪混ざりのその運転手は、今日は水素ガスを積んできたという。50m3だっけかなぁ。僕はその当たらし目のトレーラーヘッドにちょっと見とれる。高さもあって、しかもVOLVO。こんなに間近で見るのははじめてかも。
かっこいいと思わず声を上げると、ニコニコしながらこっちを見ていた。こんなの乗ってみたいんですよというと、運転席を空けて、中を見せてくれた。二階に寝るスペースも会って二人が寝れるスペースがあるのだとか。中で立ち上がっても頭当たらないし、これはいいよと、自慢してもらった。こっちもその話を聞いてて楽しくなった。
さすがに時間も結構たったので更衣室に向かい別れた。一時間くらいしてトイレに行ったとき、ちょうど構内路を出て行くところだった。後ろから見るとちょっとかわいい。つんのめって前倒れとかにならないようにと見送った。