ピアノリサイタルって久しく聴いてなかったのだが、有名どころが来たのでチケットA席ですが買ってました。席は1階最後列から3列目舞台をみて左側のブロック、内側の通路。もうちょっと前の席でも良かったなぁというのが反省点。クリスチャン・ツィメルマン

今回の盛岡リサイタルの曲目
モーツァルト ピアノソナタ K330
ベートーベン ピアノソナタ Op13 悲愴
ショパン バラード4番 Op52
ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ
グラジナ・バツェヴィチ ソナタ2番

アンコール
ガーシュイン3つのプレリュードから
第2番
第3番

耳慣れしているのかもしれないけれどバラードの4番がよかったな。アシュケナージよりもゆっくりとしてたり、激しかったりそれでいて雑というわけではないのがすごい。どの曲も音・旋律の間(休符というより、音の余韻を残すのがほとんど)を卑しくなる手前、ぎりぎりの線で多くとっていた。悲愴ソナタの時の変に走らない演奏もありかなと思った。(後述:ピアノの弦の余韻の音がカエル気配を感じる手前だった)
何処が用意したものかわからないが今回のスタインウェイの音は良く言えばきらきらして粒立ち良くよかったのだが、ラヴェルを演奏して聞かせるには弦同士の共鳴・雑味がありすぎたような感じ(表現が正確ではない)。全体に繊細ですんでいて、雑さを感じさせない丁寧な演奏だったと思います。強いて言えばアンコールの2曲目は駄目だったかな(笑)
曲目のほとんどが有名なので、地方講演としてはよかったのかなと思いつつも、もうちょっとロマン派以降のものを聞きたかったというのが本音。ショパンとか印象派物のミーハーなのでよいから。しかし、アンコールのガーシュインは正直驚いた(笑)よりによって3つの前奏曲の第二番を選択している所。ツィメルマンは結構感情が激しい人なのかも知れ無いなと演奏を聴いて思った。

モーツァルトソナタと、ベートーベンのソナタの時の拍手のタイミングが早すぎ。本人の演奏ので余韻を重要視しているのをわからないのかぁ?とおもった。別に誰よりも早く拍手するのが偉いわけではないぞ。馬鹿丸出しにしか見えない。そういう人たちが前列付近に多いのが悲しい。1階中央ブロックで携帯の緑青色の光が見えたり(近くにいたら殴ったかも)、子供の話し声や戸の裏側での係りの人の声が聞こえたり。俺も服装はなってないんだけどね。

音楽以外のことも考えてしまうからCDばかりになるんだよなぁ。