シューベルト即興曲、楽興の時を結構な時間弾いた。一つ一つの完成度があまりに低いのでもう少しそれらしく弾きたいのだが、どうやったらいいのか、どうするんだっけというノウハウ的なものも思いつかず、自分の不甲斐なさというかなんと言うかにあきれてさらに雑になっていった。
 楽興の時の2番の旋律を聞いていると今の自分ような気がするし、即興曲D899-4を弾いていると木枯らしというか雪の混じる初冬のめまぐるしく変わる天気を歌っているようにも感じた。シューベルトの曲はベーゼンドルファーの低音部の深みと高音部の重たげな音か、少し明るいくらいのベヒシュタインがいいかなと思いながら弾いた。今の僕は旋律を歌えればまずはいいかなというレベル。それすらも切りどころ、音の滑らかさに欠けているのだ。集中力とかという以前の問題。