お昼の散歩からの一日

朝からぐずつき加減だった雲たちも
僕らの散歩に合わせて
青空に居場所を作ってくれた。

木々の間を通ってくる、
梅雨時には、めずらしいさらっと甘い風が
日に照らされたハリエンジュの白い花のありかを教えてくれた。
周りをよく見ればヤマボウシも真っ白じゃないか。

一番草の刈られた牧草地からは乾いた草のにおいがした。

今朝、会社でね・・・とか
昨日、家でさぁ・・・とか
記憶に残るか残らないような話を仲間として
最後はみんなでニコニコするのだ。

散歩が終わるころ、
工場の入口にある
桑の実がかなり赤くなっているのに気がついた。
この間、桜がさいたばかりなのにねぇと
毎年繰り返されるこの話題に安堵する。

実験室に戻り、顔を頭を洗う。
汗を流した後の外界から無防備な坊主頭で
すこし夏を思わせる日差しを新たに感じた。

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仕事を定刻に切り上げ996で走り出す。
安比から八幡平そして大更の町から家に戻る。
思いっきり飛ばすので長くて30分位だけれど、
僕のいろいろな気持ちを整理するには充分な時間となる。