東山堂横でみた自衛隊トラックの助手席の人の手の振り方がとても気になった。
日焼けしたのかもともとなのか赤焼けした顔にいい笑顔。娘が笑顔で手を振っていたのに答えたものだとは思うが振り向いてまで手を振ってくれた様が印象的だった。特に意味はなくいつも振ってくれているのかもしれないが。
確かに自衛隊の人たちは明るく前向きで反応のよい人が多い気がする。

すれ違った車両には第2飛行隊、災害派遣。方向からするとR396から東北道方面に向かっていった。帰るのか岩手駐屯地に少し休みに行くのか。

勝手にストーリーを作るならばだ

釜石付近で災害派遣作業を行っていたと思われる。そこでは娘くらいの遺体を見たのかもしれない。荒廃しきった沿岸の姿に気丈に振舞っても弱ってきていたのかもしれない。
娘の笑顔で手を振る様と「自衛隊バイバイ!」って呼ぶ声が彼を救ったのかもしれない。
緊張がほぐれたか、もしかしたら安堵したか。それで今までたまっていたものから開放され、あのような笑顔とになったのではないか。
発進してもなお、娘に手を振ってくれていた。

僕も彼と運転手に会釈をしたが、彼らも笑顔で会釈を返してくれた。
お互いにいい気分になれたようないい感覚があった。