かみさんとなるひとのお母さんに挨拶。といっても、堅苦しいのがイヤだというので、自分もそのほうが良いですとラフな格好で行くことになった。

 あさ、どうもだるくて出発が遅れた。岩手山が見えなかったこともあるし。それでも11時前に出発して競馬場の前をとおって国道456に入る。車を抜こうとか、早く行こうとかそういうのはまったく無く、岩手では当たり前の風景をゆっくり見て行った。
 これから、こういう無駄走りみたいなツーリングは出来ないだろうから貴重だなぁと思うとちょっと感がきわまったりする。

 北上市内に入り、いつものように唐揚げ屋によってからあげ、そのあと、お世話になっているピアノ屋さんに行く。社長がいてちょっと挨拶。転勤と、結婚を。最後はどこに住むんだ?ときかれたので岩手ですとはっきり答えた。トロイカによってビーフストロガノフをたべて、予算オーバーなのでチーズケーキはあきらめた。そして国道4号線を素直に北上。クボトラにも行った。そして家に帰る前にかみさんの実家に寄る。

 服装はって言うと、俺の正装みたいな寅壱超超ロングに、鳶シャツ。なかには渦巻き模様の鯉口シャツ。そしてバイクジャケット。何の抵抗も無く入れてくれ、少しの間、ぎこちない会話をした。初対面の人とは難しいですね。一緒に幸せになれるようにがんばりますと言うのがやっと。

 本格的に転勤の準備が始まるわけだが、どこから手をつけていこう。バイクの心配をしていて頭のなかにかみさんがいなかったりするときがある。
 下町で、惣菜屋さんや八百屋さん、魚屋さんが元気な商店街があるところなら建物が少々ぼろくてもいいなぁ。