木曜日に届いた、自分の防具をネットでバイクにくくりつけ、竹刀袋を背負って柴又の小学校に。

 道着と袴に着替え、ちょっとうきうきして自分の垂と胴をつけようとすると、新しい防具がきたというのを数人が気が付いて、見にきた。
 面の形のつけたか垂のつけ方、胴のつける位置などを教えてくれた。
 垂は、腰より少し下目に、真ん中の垂を上に上げてその上から縛り、垂を下げてやるとびしっと決まる。
 胴はあまり上過ぎない位置で縛る。
 面は面垂が昔のより短く、折り目をつけるように面紐でくくってくれた。

 面垂の形とか垂とかその曲げ方に流行り廃りがあるとのこと。今は面を自然においた形にするのが格好いいとの事。なので、ある程度面を縛ったものをといて自然においておくことに。
 垂も左右を巻きすぎず、自然に拡げて前に向けるようにする。

 それと小手の上に面と手拭いをおくのだが、それにも美しい「姿」があると教えてくれた。僕が見ても面をおいた姿のきれいだなと思うのがある。これはきっと日本人が感じるものなのかなと思ったりしたが、わからない。確かにその人のいったものは美しい容をしていた。
 竹刀を持って佇む姿が美しいと思うこともあるし、正座して黙祷しているのが美しいと思うこともある。
 その人はこれからも少しずつ教えたいと思いますといってくださった。気づきというのもあるが、教えてもらえるというのは大変ありがたい。
 面を外すときの汗の拭き方とか、一つ一つに美があるのだ。
 技術とか体力とかを身に付け、試合で勝つなどというのはこれからでは難しい面があるが、剣道の美しいところを少しでも身につけていきたい。

 稽古のほうは面打ちと素振り。僕は相変わらず左手主体にビュッと触れない。今日はいつも始動してくれる先生が、体調が悪いにもかかわらずきてくれて、面の形付けとかを含めて教えてくれた。
 切り替えしとか面うちの足のタイミングとか指し面とか。家で素振りをやったらと言われたが嫁は反対するだろうなぁと頭をよぎる。でもやってみよう。身体に覚えこますにはそれしかない。まだ竹刀を力で振っている。鋭くビュッと振れる様に。
 少しずつは高度なものを教えてもらっているのだが、まだまだだなぁと自分でも思う。身体の物覚えが悪くなっているのもわかるから、少し時間をかけても基本をちゃんとできるようにしたい。

 防具をつけた人を相手に打つようになるので竹刀をあと一本と、鍔を皮のものにといわれた。今週来週でそろえようと思う。皮の鍔って高そう・・・。

 美しいよねえ。剣道って。弱くってもいいから(って俺の場合、弱いのは必然だが)美しい剣士になりたい。でもそれは難しいなぁ。