気が付いてみればしばらくこれに触れてなかったかもしれない。久し振りに仕事から早く帰り、風呂(シャワー)上がりに六尺ふんどしを締めてみる。久し振りに締めてみると気持ちがいい。これって他の男達は感じない感覚なんだろうか。
 世間ではやっぱり奇異な物として見られがちで、祭りなどぐらいないと出会うこともなく、その祭りでさえ、ふんどしを締めるのをドウノコウノという人が多いのだという。確かに下着としての地位は低下したであろうが衣装としてみた場合にはどうなんのだろうか。
 自衛隊とか日本を守る人々、歴史家など文化を守ろうとしている人たちは精神的価値を含んだものよりも、日常、業務においてもやはり機能的なもの?を選択するのだろうか。
 作業着屋で越中ふんどしを売っていたが、買う人がいるからだろう。宮・船大工に始まる大工さんとか火消などを請け負ってきた鳶職の中にこそ、昔ながらの日本が受け継がれているのだとおもったり。