午後の七時雨からは本降りで、その中でも走ってたからか、ちょっと熱っぽい。そのままねた。

友人が鬱病っぽいと電話をかけてきた。すぐに病院に行って薬だけでももらってきた方が治りは早いよといった。精神科というのに抵抗があるのか行き辛いという。鬱っぽいという奴相手にちょっと脅してやった、「そうやって体裁ばかり気にしてると手遅れになるんだぞ」とかなんとか。日頃から自意識過剰的に他人の目を気にして、たまたまちょっと弱った時に鬱に陥る・・・という感じを僕自身は受ける。たしかに、先天的欠陥というか性質を持ち合わせていて、苦労する人もいるのだろうが・・・。

 一度神経症にかかったとき、これは自分の中の問題だと思って、僕はすぐに病院に行き、薬と同時に後ろ向きに考えがちになる自分を無理やり「前向きな考え方」をするのはさすがに無理なので、前向きな人はどういう行動とるのかということを考え、その行動をとるようにした。結果的に自分は人より早く治ったようだ。
むかしから、自分の弱さに酔うのはきらいなのだ。
これをみなに勧めて立ち直せるかというと無理ではないかと思うので人には言わない。でも、顔で笑って、心で泣いていても一生懸命何かに取り組んでいると夢中で平気になってくるように思う。なにをやっても駄目・・・とか考えがちだが、何かは出来るというのがある人というのは案外少なくて及第点ギリギリのところでみな生きているんだと思う。

 子供にも鬱がおおいというが、鬱ということばを知っているからそういう症状におぼれるのではないか?僕らの頃、遊んできてつかれたーっていうことは無かったが、最近はよく聞く。病気も精神的なものは流行に流されるのだ。

      • 推測の域を出ないが---

 体裁といえば、僕が通院している頃、車から4人の男に持ち上げられ連れてこられた20代前半の男の人がいた。家の人は周辺に精神病で苦しんでいるその人の存在を周り近所に知られたくないだけで、鬱か何かの病気で引篭もりこわばっていたその人を隠していたらしい。見た目にも生気を失っていて、視線も何処にもないような感じ。やはりかなり酷い状態だったらしく、日頃温和な先生が両親を怒鳴り散らした。「この青年の人生をつぶしたのはあなたたち両親ですから。」泣き崩れた母親にもさらに言葉を打ちつけた。しばらくして警察の人もきた。何か他にもあったのかもしれない。