NHKスーパーピアノレッスンモーツァルトフィリップ・アントルモンをみた。NHK スーパーピアノレッスン モーツァルト (2005年4月~7月) (NHKシリーズ)
テキストはすでに買っていたのでそれを見ながら。
最初の子はまず弾く姿勢が良くないと思った。さすがにあそこまで身体をよせ揺らして弾くのはモーツァルトにはならないと、僕にしては珍しく格好から判断した。演奏もやっぱりそうで、リズムが不必要に揺れ、自分らしさをどこかに入れようとしているようだがモーツァルトの曲にその辺のピアニストが自分らしさを入れるのは難しい。チャレンジングだなと。もっとも、僕よりは上手いのは当然の事実で僕の全盛期でもそこまでは弾けてなかったと思う。モーツァルトはごまかしが聞かないので得意ではなかったし。
先生はなかなかにその辺がすぐに分かっている様子で、リズム、モーツァルトの曲に潜在的に常にある「軽快さ」を指導していた。
僕のイメージ。モーツァルトは背筋を伸ばし、ペダルは最小限。楽譜に忠実にテンポをまもり、強弱をつける。多少そこにおどけたようなユーモアとスムージングがあればいい。ただそれがなかなか難しい。自分というものが出せないから。出そうと思うと途端にバランスが崩れるのが常。

僕が弾くならば、まず指が均等に動き、転ぶことなく周り・・・課題が多い。モーツァルトの曲は何を弾いても突き詰めると難しい。

このスーパーレッスン、このあと「ベートーベン」「ショパン」と続く。