温泉に行った。遅くなってからいったのでやっているところは限られていたのでいつものところではないところに。更衣室には僕の荷物しか見当たらないので貸切。六尺ふんどしを解いて桶で湯船のお湯をすくい、温度を確かめてから股間を洗った。その後洗い場で全身を洗って湯舟に浸かっていた。すると50歳くらいのそれほどバカそうではない親父が身体も流さず湯船に浸かろうとして、さらにタオルをいれようとしていたので少し頭に血がのぼり「汚ねえなぁ、身体お湯でながしてから入れ!タオルも入れるな」とつい怒鳴ってしまったというか、普通に喋ったが室内浴室は音が良く響く、となりの女風呂の方の話し声も止まった。その親父はそそっと洗い場に戻り身体を洗ったが不満そうであった。

温泉など共用風呂に入る最低限のマナー
1.湯船に浸かる前にはお湯で身体の汗、汚れをながす。
自分の身体を湯温に慣らす為にも、キンタマ、ケツ、アシなどについた汚いのを風呂に入れないようにするのはあたりまえだと思うが、この感性が欠如している人が意外に多い。親の教育が悪いとしかいい様が無い。田舎の所為か農業仕事を終えたジジイが身体についた泥汚れを落とさずサウナなどに入るとその下のタオルが黒くなるのがわかる。田植えなど汚れる時期温泉に行くと上がり際は絶対上がり湯をかぶらなくてはいられない衝動に駆られる。
2.タオルを浴槽に入れない。
これも自分のタオルがきれいだと思っているのかもしれないが・・・。こういうのはテレビでタオルを堂々と浴槽に入れているのを放映するのがいけない。温泉紹介番組はタオルを湯船に入れないとか諸教育も含めるべきだ。例えばテレビチャンピオンで温泉通チャンピオンとか争っているがその辺の評価も含めるべき。番組とは言え身体を洗わずしてふろに入るなどというのは放映するべきではない。まぁ、テレビプロデューサーにこの辺の教養が備わっていないとすれば無理なことか。

それから子供が浴室で遊んでいるのを注意して親があのおじちゃんが怖いからおとなしくしなさいというのは最低の教育に見える。今の親は自分は正しく、すべて常識的と思っているのだろうか?今度からは子供ではなく親を叱ろうと思う。

こんなことを書いても、僕は小心者なので大抵思った時の10分の1くらいでしか注意しない。相手の顔をみて、これは駄目だなと感じた時は大抵何もいわず、風呂を上がる。正当なことを言っても逆恨みされ暴れる人が多い昨今、特に用心。ヤクザ屋っぽいひとのほうがその辺は真面目な時が多いと聴く。いつもの喫茶店のマスターに話すと同感と。かれは僕と違って喧嘩っ早いので頻繁に怒鳴っているようだ。

秘湯の魅力は田舎の人が都会の人に教育しながら守らなくてはいけないものか?と。とはいえ、身体も洗わず入るのは都会の人も田舎の人も同じくらいの割合。一番不潔そうに見える世代に多い。

注意された彼は僕よりも早く上がっていった。それからしばらくして上がり湯をかぶって僕も上がった。勝虫柄のふんどしを腰に廻しながらもまだ怒っていた。せっかくの温泉気分が・・・。カウンターの親父にこういう奴がいたぞと言うと「温泉ブームっていうのがあったけど、マナーはさがったんだよなぁ」と。ネットの世界もいっしょ。人が増えると秩序が乱れる。日本人、相対的にレベルが低いのか?

あぁ。こんなの書いちゃったよ。