特許は最終明細書案を提出。結局僕の主張が生きた形で狭いところを取る事になった。範囲が狭く消極的だという人が多かったが、拡大のし過ぎで取れないで終わるほうがマイナスだろ?と主張、周辺特許についても検討済みと明細書案提出した。何しろそれほど難しい化合物ではないので合成パターンのほとんど推測の域を出ないから権利を取るのも大変なのだ。
3ロット目の製造が決定。原料発注と、設備あるの製造課にお願いごと。今度は売値が最初から赤字なのだが・・・。営業戦略的なところで動くようでその赤字を俺の所為にされたらたまらないなと内心思っている。
まあ、うちの会社のことだからやっつけたいと思っている奴の責任にして自分たちは助かろうという上司ばかりだから俺の所為になって、最後は方がつくのだろう。一種のいじめだな(笑)。だから本当にノウハウ的なところは報告書に書かないでおこうかなと思っている。今回の製造が成功してもきっと手柄に「俺が何をやったからうまくいった」とか手を上げ功績を皆さんが受け取るのだろう。
こういう風にひねくれたような考えをもつようになったのはこの会社に入ってからだ。昔は自分の実力を伸ばすことしか考えず、他人を蹴落としてうまく仕事もせず偉くなるなどということは会社で教わったようなものだ。中途採用の社員の1年定着率が0%に近いのは他社を知った人間には馬鹿らしいからだと思う。
実際には要所要所、能力のある人に相談して製法改善して行こうと考える。装置的な課題、物理化学的な課題など。