今年最後になるかもしれないくらいのいい天気が二日続いた週末。朝起きても行こうと思う場所もなく、まぁ宮古方面に行ってはらこ飯のようなものを食べてくるかと迷ったが、今年は結構な回数宮古に行っているのでせっかくだからちょっと変わったところと思って走り出した。キッと見える岩手山姫神山が少し名残惜しかったがサイドミラーで時々見ることで思いをごまかした。
 走り出してすぐに見つけたライダーが北方面に向かっていたので、誰かの意思に流されるかのごとく沼宮内までの広域農道を走ることにした。走りながらも行き先が決まらないうちに国道281を走りつづけ平庭高原を過ぎた。久慈市内に入り久慈高校の横を通る久慈広域農道を走る。大野広域農道と合わせて大好きな道路。どの枝道をすすんでも牧草地が広がり僕の好きな景色と出会えるからだ。もちろんその道だけをとおっていってもいい。
 大野デザインセンターに併設されている蕎麦屋さん(ウッディハウス 蕎麦だけではない)で入るまではアミタケ蕎麦にするつもりだったが雉そばが冬季限定で有るというのでそちらに。寒さに少し凍え始めていたので、あったかい凍み豆腐、鶏肉、そして蕎麦おいしかったなぁ。
 道の駅のパンフレットを見ていた時、ふと「種差海岸」の文字が目にとまった。種差海岸って冬はどうなっているんだろうと思ってそっちに向かうことにした。このあたりの特になにもない県道も僕は好きだ。松の木が多い林を抜けて海が見えた時はちょっと声を出してしまった(県道164 八木付近)。そこから国道45を素直に北上、青森県道1をとおって種差海岸に。黄色くなったところの多い芝だったが、その先に海が見えるというのは他では見たことが無い。昔ここの芝に寝転んだらいつのまにか寝てしまい、帰るのが大変になったことが有る。少年達が野球のような遊びをしていたり、犬が散歩をしていたり、思いっきり寝っ転がっている人もいた。この景色をもう見れないような感覚、涙が出そうになってきたので長居せず、八戸にむかった。
 八戸で海鮮物を食べようと思ったがなんとなくそういう気分ではなく、八戸駅の構内でまだ食べたことが無いお弁当「倉石牛めし」をかって帰ってきた。
 帰りは名川から軽米に抜け、そこから二戸、浄法寺、七時雨と帰って来た。先日まで工事していた七時雨の一本道もきれいな舗装道路になっていた。
 こんなに天気に恵まれた週末は早々ない。ツーリングシーズンの終わり前に、誰か知らないが立派なプレゼントをくれたようだ。