朝から忙しかった。それからちょっと休んで開館してすぐの岩手県立美術館に行った。日曜日の朝、もしくは夜、新日曜美術館というのをやっている。僕は夜見ることが多い。ぼんやりとBGMを別にして。
美術鑑賞してどうのこうのいえる様な知識教養もないし、「下品、俗なは悪いこと」みたいな生き方もしていないので、単純に感性に合うものがあればいいし、技術的にすごいなぁと思うものにも驚嘆するだけである。こんな感じでも、特に印象深く、また別の機会で出会った場合は名前を覚えることもある。
今回のように単一色に染まった展示ではなく、見本市のような展示というのはあまりないような気がする。
僕のように新たな出会いみたいなものを期待している人間にとってこういうものはありがたいものだ。
出かけるまで、どこに行こうとか考えてなかったので美術館の前に来て、あ、そういえばという感じで入館。僕を迎えてくれたのは鏑木清方小川芋銭だった。これらの作品を見てようやく美術館に形ではなく入り込めた気がした。前田青邨日本画らしい人物が浮き出てくる感じがよかった。
熊谷守一にはいつもながら「いいね、この感じ」だったし、横山操の作品には「力」というかなんというか。彼の作風で北側からの岩手山を描いて欲しかったというのは、野暮だろか。
今回来ていた岡本太郎の作品はやはり「岡本太郎」だといわせる力というか。遠くで見てもすごい。
キツネもよかったしいろは文着物も印象的だった。藤田喬平の作品も初めてだったがすごかった。木肌のような金箔の割れ具合など。
小泉清の作品は近くで見て、拒絶したいと思ったのだが、遠くに来て振り返ってみるとなるほどと思わせるものがあった。
出口から二つ目の作品。高島野十郎の「月」、「雨 法隆寺」はすごかった。繊細な雨の表現もすごいのだが、月の周りの闇の色が深かった。

今日一番のお気に入り 高島野十郎「月」
次          横山 操 「富士雷鳴」
次          黒田清輝 「御殿場の小道」

全体にいつもより暗い照明だった気がする。

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夜は飲み会。いつもの?食道園。バドミントンな面子と飲み会。なんかよくわからないうちに盛り上がってカラオケ。帰ってきたのが午前様。

開場へは久しぶりにバスで。そこから会場に入った。バスはいいね。ゆっくりで。途中で寝てしまったくらいに気持ちいい。