実家から送ってきたりんご「ふじ」を取りに
倉庫に歩いていく。
外の空気はそれなりに冷たい。

深夜の国道はトラックの往来が時々ある程度。

りんごを二つばかり手に持って家の上に広がる空を見た。
地平線に近いところは靄がかかっていた。
もっと上、天頂部からの大部分は星空だった。
りんごを玄関において
家の裏に回り田んぼのあぜ道から上を見た。

星がきれいだ。

オリオン座の何個目かの星が見える
とかというレベルではなかった。
天の川のような小さな星が雲のようなもの作っていた。

ふと子供のころ、小さな望遠鏡で親父と
火星や土星木星と月を見たのを思い出した。

あしたちょっと電話してやろうかなぁとおもった。