午前中の用事がすぐに終わった。
ふと、空いた時間の使い方に迷いが有ったが好きなほうに気持ちはすぐに傾き、出かけることにした。
外は時折雨が落ちていた。普段ならそういう日には乗らないのだが、なんとなく乗ろうとおもった。
秋ということばに充分な涼しさ。
寅壱の紫の超超ロングに、寅壱の黄色のトレーナー、それに普通のバイクジャケットを着る。
山にも頭上の空にも、いつ襲い掛からんといわんばかりの雨雲。
その中を僕はバイクと仲良く八幡平に向かう。
車通りも少なく、ほぼ乾いている路面では少しやんちゃなスピードを僕に許容した。
安比をぬけ八幡平方面に進むが空模様は相変わらずでアスピーテラインを上るのは止めた。
それでも雲の欠片が落ちてこないだけでも良いかと、気持ちで雲を押さえた。
東八幡平温泉郷に向かい「七滝」という旅館の日帰り温泉につかる。
晴れていれば岩手山が正面に見えるだろう一応混浴露天風呂にひとり浸かる。
気を許した隙にポツポツと雨が落ち始めた。ああ、もういいやと風呂に深く浸かった。
松川温泉は最近全く秘湯ではなくってしかも日帰り入浴料金値上げして
一方でここは貸切状態で300円なんていう価格なんだから、
安らぎ具合のコストパフォーマンスから言ったら断然こっちが上。
源泉に大差なく、白濁していないというだけ・・・白濁が視覚的に重要であると言う価値感もあるが・・・
ここは宣伝しないようにしないとと、さらに30分くらい浸かって、身体を拭きながら思った。
帰りにレストランこかげによってカツレツ丼にミニのうどんスピリをつけてもらう。
小雨に打たれながらも、なんとなく気分がよくってスタンディングで時折片足あげたりして乗ってたら
道を歩いていた傘を差したおばさんからちょっと笑いをとれた。
家に帰ってきてからコーヒーを入れ、アリシア・デ・ラローチャ演奏のグラナドスを聴く。
-
-
-
- -
-
-
グラナドスは弾けないが今練習中のアルベニスのタンゴを弾く。
たどたどしくも何とか譜面を見ながらなら弾ける。
雨の日はいろいろな事を思うが、考えるというほどではなくて
ただ、だらっと時間が過ぎていくような気がする。
身体の疲れも温泉に入ったことで、だるさとなって出たが
昼寝まで浅くなってきている睡眠障害で
今も、眠いのだけれど眠れない状態。鬱ではないと思うのだが。